大歳神社の翁舞

翁舞神事は、現在「車大歳神社翁舞保存会」が保存、伝承しています。
地元では、「お面式」、「能面の式」、「お面の行事」あるいは、単に「お面」と呼ぶこともあります。
行事の創始に関する資料や伝承はありませんが、少なくとも江戸時代末より行われていたことは確実です。当地区の家の戸主は隠居するまでに一度は、この神事を営む「頭宿(やど)」を勤めなくてはならないとされています。
以前には、村全体の行事であったけれど、第二次世界大戦後に老人会の手に移り、昭和49年から車翁舞保存会の主催になっています。文久2年(1862年)の台本を残し、他にも数種の台本があり、それに文献・口碑などを綴ってみると、確かに江戸時代末から昭和20年まで継続していたことがわかります。昭和20年、車は空襲で罹災し、翌年のこの行事は中止されました。戦後、22~23年頃に復活し、その後35年まで続き、36年から中断し、45年に復活し、現在に至っています。
1月8日から12日までの5日間、「頭宿(やど)」で、灯した1本のろうそくをご神前に見立てて、翁(おきな)・三番叟(さんばんそう)・露払いの各役、そして笛・大鼓(おおどう)・小鼓(こつづみ)・地謡(じうた)が1日2回集中した稽古を行います。
14日の午前、神前においてこの神事に奉仕する人達、また翁舞保存回の役員はお祓(はらい)を受け、神事の無事舞い納めることを祈願し、本殿にまつる神面三面を受け、行列を組んで「頭宿(やど)」に持ち帰り、縁側より入って床の間におさめます。
午後6時頃各員装束を整え、縁側から「頭宿(やど)」に入り最後の稽古の「試し舞」を行います。
午後7時、先頭に松明(ときには提灯)をかかげ、次に神主・頭宿(やど)(面を持つ)、露払い・翁・三番叟・地謡・笛・鼓の順に行列を整え宮入り、拝殿において宮司によるお祓(はらい)を受けた後、お神酒をいただき、笛の音色と小鼓(こつづみ)の調べで約1時間、翁舞を奉納します。(列外にいる灯(ひ)とぼしという役は、日常の月当番があたり、直接芸能にはたずさわりません)
この舞は呪術性が強く、当社のご神体としてまつられている神面を使って「天下泰平」、「国土安穏」、「五穀豊穣」を祈願するものです。現在、一般に演じられる翁舞と比べて「父尉(ちちのじょう)」の部分が多く、四部構成
1・露払い、
2・翁舞、
3・三番叟(さんばんそう)、
4・父尉(ちちのじょう)
で演じられています。
南北朝時代の猿楽「翁」には「父尉(ちちのじょう)」が登場しましたが、猿楽が発展した室町時代では既に登場しなくなっているそうです。
当社の翁舞は、「よく古態(こたい)を守って芸能の変遷を示すのに重要」ということで評価され、平成12年12月「国の重要無形民俗文化財」に神戸市で初めて指定されました。
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by saitoru1960 | 2011-01-14 22:57 | いろいろ

心動かされたことを忘れぬように


by saitoru1960