10秒で読む日経より:「物の値段」

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今日の話はもっともなことで、ちゃんとしたものにはちゃんとした値段がつけられるべきなのだと思う。
以下、記事より抜粋。

●ティッシュペーパー、たばこ、第三のビールなど、消費者の身の回りで値上げが相次いでいる。原油価格の高騰やサービス向上などに見合った価格改定-と企業側は説明。景気回復をバックに「今なら受け入れてもらいやすいのでは」との判断も働いているようだ。
中日新聞 6月4日   

★1990年代前半に「価格破壊」という言葉が生まれて以降、モノの価格がずっと下がってきた。
2000年以降はデフレが日本経済のキーワードになってきた。

景気が回復し、商品価格が上昇したことでこの流れがようやく終焉。
過去下がり続けた物価が、今日採りあげられたモノを手始めに、今後は上がり続ける・・・・・・

だろうか?

私はそうは思わない。

実質的な物価は日用生活に欠かせない衣食住のモノの値段を中心に2000年ぐらい、あるいはもっと前から上昇を続けていると考える。

衣で見れば、今出回っている服の生地は20年前と較べて大幅に劣化しペラペラで色もくすんだ色合いとなっている。
クリーニングに2~3回も出せば着られない服がほとんどだ。

私のスーツで見れば、2年前に買ったものよりも、15年前のもののほうが、今でもきちっとしている。

世間の「安くしろ」という圧力に答えるために、メーカーは質を落とすことにも力を入れてきた結果だ。

このため、いくら一品単価が安くても、頻繁に捨てて買わなければいけないので、長い目で見れば割高になり、物価が上がったのと同じだ。

食べ物の場合はもっと酷い。
工場みたいな畑で人工肥料をもとに育成する旬の無い食材が多くなり、大量生産や大量輸入の効果で一品単価が安くはなった。

しかし、自分の舌が覚えている味を求めて、昔と同じ味だと納得できる食材や料理を求めようとすると、川上の農家や漁師とコネを作って高いお金を出さないと叶わない。

昔と同じ、滋味のある食事をしようとするなら、食費は数年前よりもかなり上がってしまっている。

★これから長期に渡って、あらゆるものの「質」が問われる時代になったと考えている。
by saitoru1960 | 2006-06-05 19:09 | いろいろ

心動かされたことを忘れぬように


by saitoru1960