<   2007年 11月 ( 8 )   > この月の画像一覧

湾岸戦争前のクウェートで

協力隊の任期も後半に入った頃、選手たちと共に約50日間、海外試合の旅に出たことがあった。

南アジア大会(パキスタン・イスラマバード)、イスラミックオリンピック(クウェート)、アジア陸上選手権(インド・ニューデリー)と事前の合宿などを含め、出場メンバーは若干入れ替わりながらも、私自身は一度もモルディブに帰ることなくひたすら旅の途中にあった。

初めて訪れた中東の国クウェート。ペルシャ湾のどんつきには、淀んだ海水が音もたてずに小さな波を作っていた。

選手村には5つ星の高級ホテル「メリディエン」が選ばれ、私たちは上層階の部屋をあてがわれたため、クウェートの町並みを一望することができたのだが、ホテルのすぐ横には不自然すぎるほど大きな空き地があり、周りが建て込む中、異質なことこの上なかった。いたるところに石が転がり、土の表面がでこぼこしている。上から眺めていたため、最初そのでこぼこの大きさがぴんと来なかったのだけれど、ひょっとすると、とモルディブ選手に尋ねるとやはり土葬された墓だと言う。5星ホテル横の巨大な墓場。死に対する観念が日本人とは明らかに違っていた。
f0013998_53441100.jpg

移動する車の中からみる道行く人に、ガットゥラと呼ばれる頭布に黒い輪留めというアラブ人特有の姿をしている人を探すことはできなかった。暑くて到底外は歩けない、と言う理由から、クウェートの人たちは飲料水よりも安いガソリンをガンガン使い、高級大型車を走らせ移動する、ということであった。

逆に、金を稼ぐための人々が世界各国からオイルダラーの国クウェートに集まってきていて、土木作業員、清掃業、ベビーシッターなど、ありとあらゆる部門に従事し、その存在が認められないとクウェート人の通常の生活が困難になると言われる程、いびつな国家のありかたであった。

イスラム教の国対抗陸上競技大会。薄暮の中での開会式で電光掲示板に映るアラビア文字が、実に美しく神々しいものに見えた。参加国はアフリカの国が多く、戒律上、顔や肌を人前に出してはいけない女性の参加種目は最初から設定されていなかった。
f0013998_535762.jpg

生まれて初めて海外に出たモルディブ選手がこの大会に5人参加していた。サイード、ザヒーン、マネージャル、スジャ、トリーク。彼らは15歳から21歳の高校生と社会人で、一周5kmのマーレ島からほとんど出た事のない、少しばかり行動範囲の広い「ひきこもり」状態でここまで暮らしてきた若者たちばかりである。パスポートを持つのも初めてなら、飛行機に乗るのも初めて、まして5星ホテルに泊まることも初めての、なにからなにまで初めてづくしの彼らに、陸上競技の「記録」まで要求するのは酷であった。食べたことのない豪華な食事に胸を躍らせ食べまくり、空調設備の整った部屋では裸のままエアコンをつけっぱなしにして早々に風邪をひいてしまう。試合までの夢のような生活に慣れるだけで精一杯で、心身ともに疲労してしまい、夢の途中で全ては終わってしまっていた。

でもわたしは、そんな経験をさせるために、記録的には低くても真摯な態度で練習に取り組んできていた彼らを代表選手に選んだのであった。自ら体験した外の世界に対する心の反応を持ちかえり、モルディブの将来のために少しでも役立てることができたら、陸上競技の記録以上に有意義な国際大会出場になるはずであった。

旅をすると新しい自分に出会うことがある。日常ではなかなか気づくことのない、自分の知らなかった自分。そこに住む人たちとの距離が近いほど、また異質であればあるほど、そこに自分をどうなじませていくことができるか、どう折り合いをつけて楽しむことができるか、旅の醍醐味は様々である。

アジアは面白い。アジアを旅して新しい自分に出会う頻度はかなり高い。  
by saitoru1960 | 2007-11-27 05:31 | アジア

野口みずき走る

東京国際マラソンから1週間。
野口みずきが全日本女子ハーフマラソンで神戸の街を走った。
10kmにゲストランナーとして出たのだけれど、この辺の市民ランナーな中ではいくらゆっくり走ってもトップで帰ってきてしまう。
今日は暖かかったし、いい気分転換になっただろうな。
f0013998_13145320.jpg

by saitoru1960 | 2007-11-25 13:16 | 陸上競技

書写山圓教寺

永く神戸に住んでいながら訪れたことのなかった書写山。秋の紅葉を見に期末テスト前で休みのわかばも一緒に久しぶりに4人で出かけた。駐車場は予想に反してたくさんの観光客が訪れていて、しばらく並ばないと入れなかった。ロープーウェイが週明けの月曜から点検休業に入ることも手伝ったのかもしれない。
f0013998_5543299.jpg
ロープーウェイを4分かけて上るとそこは圓教寺。志納所で300円払って、仁王門を目指す。入ってすぐのところには慈悲の鐘があり誰でもつくことができた。光は「おとうさん、鐘の下に入るとあんまりうるさないで」と教えてくれた。
f0013998_5543933.jpg
33体もの観音様が仁王門に続く自然道の両脇に鎮座していた。千手観音や弥勒菩薩など様々な観音様がいて飽きることがなかった。
f0013998_5544790.jpg
もみじは今が見ごろ。
f0013998_5545583.jpg
般若のような観音様もいました。
f0013998_555486.jpg
いよいよ仁王門に到着。味のある山門です。
f0013998_5551332.jpg
壽量院では今も料理を食べることができるということで、宿泊施設も現存の建物を使ってあるということです。外人さんは喜びそうです。
f0013998_5552426.jpg
十妙院近くのお墓にはお地蔵さんがいました。毛糸の帽子や前掛けをつけているお地蔵さんが多かったです。
f0013998_5553370.jpg
驚かされた摩尼殿。京都の清水寺と同じ様式で作られているということでしたが、岩山の中腹にすごいスケールで現れました。圧巻でした。清水寺との比較はせずとも、十分存在感のある建物です。
f0013998_5554075.jpg
陽の光も穏やかないい午後でした。光はここの前のはづき茶屋でイチゴバニラのアイスを購入。
f0013998_5554845.jpg
摩尼殿裏にあった看板。でも、今の世の中、末代までの恥と言われても効果はなさそうで、ちょこちょこ落書きがありました。
f0013998_5555581.jpg
境内には巡礼の人たちも数多く参内していました。
f0013998_556259.jpg
柄の先に布のついたなでたりするための棒があり、頭や肩、胸などを思い思いにこすってお祈りしていました。
f0013998_556102.jpg
摩尼殿の舞台から下を見るの図。秋の彩が見事です。
f0013998_5562475.jpg
摩尼殿から奥に進むと大講堂・食堂(じきどう)・常行堂の3つがコの字型に配置された場所に到着。ここはラストサムライにも登場してくる場所。中庭には何もなく映像的にはどう見えるか、もう一度映画を見ようと思いました。
f0013998_5563216.jpg
左側の食堂(じきどう)が公開され、2階には数多くの宝物が陳列されていました。
f0013998_5563989.jpg
食堂2階の欄干からもみじをみる。
f0013998_5564760.jpg
2階にあった釘。さて、千年くぎみたいなものなのか。くぎは使われずに建てられたものもあるということです。
f0013998_557256.jpg
食堂1階の写経の場所。映画のここからのシーンはさて、どんな風なのでしょう。
f0013998_5571274.jpg
鬼瓦も陳列。かなりの大きさです。
f0013998_557205.jpg
奥の院には左甚五郎作のものが現存。これも知らなかったこと。
f0013998_13592136.jpg

奥の院横の苔類は何だったのだろう。
f0013998_5572898.jpg
駐車場横にあった草だんごは300円。おいしかったです。
f0013998_5573522.jpg

by saitoru1960 | 2007-11-23 23:48 | 休日

プチプチ防災

小学校で地域の人たちによる防災訓練があった。小学校の子供たちがとその親達が中心だったけれど、すべてゲームで行うように工夫してあり、子供たちは喜んでいた。アイマスクに二人三脚の二人を笛の合図で誘導してのリレー、水の消火器で目標のかえる君に当たったら交代してのリレー、水バケツリレー、担架で変える訓を運ぶリレー、最後はパン2ケとお茶をビニール袋に入れるリレーなどなど。黄色、緑、赤の3チームに分けて行われた。
f0013998_2122269.jpg
f0013998_21221170.jpg
風が強くてかえるくんはよく机から落ちていました。
f0013998_21221918.jpg
水の消火器は初めてだったのですが、練習用に作っているのかもしれません。
f0013998_21222788.jpg
バケツリレーは黄色チームが1位。子供たちはワイワイ楽しみながら運んでいました。
f0013998_21223571.jpg
担架に乗るかえる君は10kgくらいの重さがありました。担架に乗せられると、男の子たちからバシバシとパンチを浴びせられ「これこれ、病人なんだからたたいたらだめでしょ」と注意されていました。
f0013998_21224323.jpg
f0013998_2122558.jpg
f0013998_2123316.jpg
f0013998_21231127.jpg
実行委員会の段取りはもうひとつまとまってはいませんでしたが、いい企画でした。ご苦労様でした。
f0013998_21231850.jpg

by saitoru1960 | 2007-11-19 21:23 | 休日

理科研究の展示

初めての中学校の文化祭に行ってみた。夏休みの宿題研究がはられていて、見ごたえがあった。高校生にはできない作品ばかりだった。
f0013998_602582.jpg
f0013998_603221.jpg

by saitoru1960 | 2007-11-13 06:00 | 家族

ソフトボール秋の大会

f0013998_5394353.jpg
5チーム総当りの秋の大会は2日間行われ、HSBCは2勝2敗で見事3位。去年まではずっと最下位だったということです。光の出番は最初の試合のみ。代打でヒットなしの成績。
f0013998_5395423.jpg
人数が増えたので3位のメダルはおあずけです。6年生はこれで公式戦はおしまいということでした。
by saitoru1960 | 2007-11-13 05:45 | 家族

エルクンバンチェロ

f0013998_5583248.jpg
今年の花ステ、光たち4年生は「エルクンバンチェロ」というラテンのリズムを演奏した。
初めてオーディションに挑戦し、アコーディオンを弾くことになった光は、2学期のテストもやっと合格をもらったみたいで、どうなることかと思って見に行った。
f0013998_558559.jpg
宿題の感想文には、「緊張して人という字を52回も手に書いてのんだ」などと書かれてあり、ⅠよりもⅡのほうが手に書いた回数は増えていた。
指揮の植木先生を凝視しながら一生懸命アコーディオンの鍵盤を押さえ、左手を伸ばしたり縮めたりしている姿を見ながら、成長しているんだあ、と改めて実感させられた。
f0013998_64052.jpg
演奏後のほっとした表情はいいものです。
先生からは100点といわれたけど、自分では間違ったところがあるので「80点」くらいだったので、来年は100点を取りたい、と締めくくっていた
f0013998_654610.jpg
生徒たちに見える体育館のうしろには、「みえないものをかんじたい」と書かれていた。
f0013998_65558.jpg
ハロウインのとき植木先生の作った大きなかぼちゃランタンの横にあるのは光の作。
f0013998_66389.jpg
教室にて
by saitoru1960 | 2007-11-12 06:05 | 家族

こどものあたま

f0013998_21285671.jpg
ひかりは時々面白いものを作り出す。
ダンボールをカッターで切って作った『ロボット』
by saitoru1960 | 2007-11-02 21:30 | 家族

心動かされたことを忘れぬように


by saitoru1960
プロフィールを見る